こんにちは、ラテマエです!
FIRE(早期リタイア)を目指す過程で学んだことや生活に役立つ情報を発信するためブログを立ち上げました。
今年も残すところ1週間程度となりました。
今年の投資パフォーマンスはどうだったでしょうか?
株式市場は年末にかけて大きく上昇したため、
良いパフォーマンスが出たかもしれまんね。
資産運用において、ポートフォリオのパフォーマンスについて分析することはとても重要です。
例えば、今年10%のリターンを得ることができていたとしても、
そのリターンに見合わない大きなリスクを取っていただけかもしれません。
おれの投資に弱点はない!
などと己惚れていると、相場の状況によっては一発退場になる可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は、ポートフォリオのリターンとリスクの程度を客観的にみることができる
「シャープレシオ」という指標について解説します。
ぜひ最後まで読んで、ご自分のポートフォリオのパフォーマンス分析に活用してください。
シャープレシオの概要
シャープレシオを式で表すと
となります。
各項目については後ほど詳しく説明しますので、
今はこんな式で計算できるんだなくらいで大丈夫です。
分子の「リターン」が大きくなるか
分母の「リスク」が小さくなれば
シャープレシオは大きくなります。
つまり、シャープレシオが大きいほど投資効率が良いといえます。
例えば、リターンが5%、リスクが5%、リスクフリーレートが0%の場合、
シャープレシオは “1” となります。
一般的にシャープレシオは1以上で合格、2以上であれば優秀といわれています。
ご自分のポートフォリオのシャープレシオが低い場合、
ポートフォリオを見直した方が良いかもしれません。
シャープレシオで投資効率を比較
シャープレシオを使えば投資効率を客観的にみることができるため、
投資先の商品を決めるときにとても役立ちます。
例えば、銘柄Aと銘柄Bのリターンとリスクが以下の場合を考えます。
リターン | リスク | |
銘柄A | 5% | 5% |
銘柄B | 5% | 10% |
リスクフリーレートを0%とすると、各銘柄のシャープレシオは
・銘柄B = 0.5
となります。
従って、銘柄Aと銘柄Bのどちらに投資しようか迷っている場合、
投資効率の良い銘柄Aに投資することが合理的といえます。
※今後も銘柄Aの方が投資効率が良いことを保証するものではありません。
シャープレシオの各項目について
ここからは、シャープレシオの計算式の各項目(リターン、リスク、フリーレート)について
詳しく解説していきます。
リターン
対象期間のリターンを年率換算したものです。
例えば、年初に100円で買った銘柄が年末に110円になった場合のリターンは10%となります。
リスク
対象期間のリターンのブレを年率換算したものです。
値動きが激しいほどリターンのブレが大きくなるため、
リスクの値は大きくなります。
投資の世界でいうリスクは、「標準偏差」とも呼ばれています。
例えば、リターンが10%、リスク(標準偏差)が20%の場合、
同じ相場状況が続くと仮定すると、
約68%の確率で1年後のリターンが10%±20%に収まることを意味します。
68%というのは統計的にそうなんだという認識で十分です。
リスク(標準偏差)はExcelで簡単に計算できます。
Excelでの計算方法は次章で詳しく解説します。
リスクフリーレート
リスクフリー、つまりリスクのない金融商品から得られるリターンを年率換算したものです。
一般的には長期国債の利回りが該当します。
昨今の超低金利下では、0%としてもさほど問題はないかと思います。
実際のデータを使ってシャープレシオを計算
シャープレシオを構成する各項目の意味が分かったところで、
実際のデータを使ってシャープレシオを計算してみましょう。
こいつには、やると言ったらやる・・・『スゴ味』があるッ!
今回は、日本で最も時価総額が高いトヨタを例にあげます。
トヨタの2016年から2020年におけるリターンは以下でした。
株価 | リターン | |
2015年 | 7488 | – |
2016年 | 6878 | -8.15% |
2017年 | 7213 | 4.87% |
2018年 | 6406 | -11.19% |
2019年 | 7714 | 20.42% |
2020年 | 7777 | 0.82% |
シャープレシオの計算に必要なリターン、リスクは以下のようにExcelで簡単に計算できます。
<リターン>
<リスク>
リスクフリーレートは0%とします。
以上から
となります。
予想以上に低いですね。
シャープレシオの観点からみると、
トヨタは投資対象としてはリスクが高いといえそうです。
シャープレシオの問題点
シャープレシオは投資効率を測る指標ではありますが、
これはあくまで過去の投資効率を表したものです。
そのため将来の投資効率を保証するものではありません。
今まで高かったシャープレシオがある日を境に低くなることもありえますので、
定期的に確認するようにしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はポートフォリオの投資効率を客観的にみることができる「シャープレシオ」について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
想定以上のリターンを得られたとしても、
そのリターンに見合わないリスクを取った結果だとしたら、
相場の状況によっては一発退場になる余技なくされる可能性があります。
パフォーマンス分析にシャープレシオを活用し、
過度なリスクを取っていないか点検するようにしてください。
みなさんの生活が少しでも豊かになりますように!
時には起こせよFIREムーブメント!
以上、ラテマエでした!
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